死亡保険金の請求手続き|必要書類・期限・受取人が知っておくべきこと
死亡保険金は自動では支払われない
生命保険の死亡保険金は、保険会社に請求しない限り支払われません。保険会社が被保険者の死亡を自動的に把握する仕組みはないため、受取人(またはその代理人)が自ら請求手続きを行う必要があります。
請求期限は保険法により「保険事故(死亡)発生から3年」と定められています。3年を過ぎると時効により請求権が消滅する可能性があるため、できるだけ早めに手続きしてください。
まず確認すべきこと
保険証券を探すのが最初のステップです。故人の書類や金庫、引き出しの中を確認します。保険証券が見つからない場合でも、以下の方法で保険契約の有無を確認できます。
- 銀行口座の引き落とし履歴を確認(保険料の引き落としがないか)
- 郵便物を確認(保険会社からの通知がないか)
- 「生命保険契約照会制度」を利用する(生命保険協会に照会できる制度で、1回3,000円)
受取人を確認します。保険証券に記載された受取人が請求権を持ちます。受取人が先に亡くなっている場合や、受取人の変更が行われている場合があるため、最新の契約内容を保険会社に確認しましょう。
請求に必要な書類
保険会社によって異なりますが、一般的に以下の書類が必要です。
- 保険金請求書(保険会社所定の用紙)
- 死亡診断書または死体検案書のコピー
- 被保険者(故人)の住民票除票
- 受取人の戸籍謄本
- 受取人の本人確認書類
- 保険証券
- 受取人の振込先口座情報
入院中に亡くなった場合は、入院給付金も合わせて請求できることがあります。保険会社に確認してください。
請求の流れ
1. 保険会社に連絡
保険証券に記載されたコールセンターまたは担当者に連絡し、被保険者が亡くなったことを伝えます。契約番号(証券番号)を伝えるとスムーズです。
2. 書類の受け取り
保険会社から請求に必要な書類一式が送られてきます。
3. 書類の記入・提出
必要事項を記入し、添付書類とともに保険会社に提出します。
4. 審査
保険会社が書類を確認し、支払いの可否を判断します。通常5営業日〜2週間程度です。
5. 保険金の振込
審査が完了すると、指定の口座に保険金が振り込まれます。
複数の保険に加入していた場合
故人が複数の保険会社の保険に加入していた場合、それぞれの保険会社に個別に請求が必要です。会社の団体保険(グループ保険)や住宅ローンの団体信用生命保険(団信)も対象になる可能性があるため、漏れなく確認しましょう。
保険金と税金
死亡保険金にかかる税金は、契約者・被保険者・受取人の関係によって異なります。
相続税の対象になるケース(最も一般的): 契約者と被保険者が同じ人(故人)で、受取人が相続人の場合。ただし「500万円×法定相続人の数」までは非課税です。
所得税の対象になるケース: 契約者と受取人が同じ人で、被保険者が別の人の場合。一時所得として課税されます。
贈与税の対象になるケース: 契約者・被保険者・受取人がすべて別の人の場合。税負担が最も重くなるケースです。
税金の取り扱いが複雑な場合は、税理士に相談することを推奨します。
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この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については必ず専門家にご相談ください。