自宅で家族が亡くなったら|在宅医療・看取り後の手順を時系列で解説
自宅での看取りは増えている
自宅で最期を迎える方は年々増えています。在宅医療・訪問看護の普及により、「住み慣れた家で家族に見守られて」という選択が現実的になってきました。
ただ、いざその瞬間に立ち会うと、何から始めればいいのか、頭が真っ白になります。「救急車を呼ぶの?」「警察?」「葬儀社?」――順番を間違えると、本来不要だった検視を受けることになったり、葬儀の段取りが大幅に遅れたりします。
この記事では、自宅で家族が亡くなった時の対応を「在宅医療を受けていた場合」と「そうでない場合」に分けて、時系列で整理します。
ケース 1:在宅医療を受けていた場合
訪問診療医・かかりつけ医が「在宅看取り」の体制を組んでいるケースです。
直後(〜30 分)
- 慌てて 119 を呼ばない。在宅看取りの場合、救急隊は対応外です
- かかりつけ医(訪問診療医)に連絡 ― 事前に渡されている 24 時間連絡先へ
- 医師到着まで、遺体に触れずに静かに待つ
医師到着後(〜2 時間)
- 医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行
- 「いつ・どこで・何で亡くなったか」を簡単に医師に伝える(記入の材料)
- 葬儀社に連絡(事前に決めてあれば電話 1 本、未決定なら葬儀社の選び方を参照)
半日〜24 時間
- 葬儀社が到着 → ドライアイス処置・搬送先の相談
- 自宅安置か葬儀社安置施設かを決定
- 死亡診断書を最低 5〜10 部コピー(死亡届の書き方で詳述)
ケース 2:在宅医療を受けていなかった場合
突然死・かかりつけ医がいない・在宅看取りの体制が組まれていない場合です。
直後(〜10 分)
- 119(救急)または 110(警察)に通報
- まだ温かい・反応があるかも → 119
- 明らかに息がない・冷たい → 110
- 通報後、遺体・室内の物を動かさない(検視の妨げになる)
- 家族に連絡(遠方含む)
救急隊・警察到着後(〜数時間)
- 救急隊が来た場合、蘇生不能と判断されれば警察に引き継ぎ
- 警察医・監察医が現場検証 → 死体検案書を発行
- 事件性なしと判断されれば数時間で遺体引き渡し
- 葬儀社に連絡 → 自宅または安置施設へ搬送
司法解剖となるケース
- 不審死・自死の可能性・薬物関与の疑い
- 引き渡しまで 1〜数日かかる
- 解剖費用は警察負担(遺族の支払いなし)
やってはいけない 5 つのこと
- 遺体を動かす・着替えさせる(検視前は厳禁)
- 室内を片付ける(検視前は厳禁)
- 慌てて 119 と 110 の両方に通報する(救急隊が状況を見て警察に引き継ぐ)
- 死亡診断書を 1 部しかもらわない(後で各種手続きで足りなくなる)
- 葬儀社を急いで電話帳から選ぶ(相見積を取る時間は必ずある)
死亡後 24 時間でやるべきこと
| 時間 | やること |
|---|---|
| 〜2h | 医師(または警察)対応・死亡確認 |
| 〜4h | 葬儀社決定・搬送先決定 |
| 〜12h | 死亡診断書コピー 5-10 部・遠方家族へ連絡 |
| 〜24h | 通夜・葬儀の日程仮決め・寺院連絡 |
翌日以降
- 7 日以内:死亡届の提出(葬儀社代行が一般的)
- 14 日以内:国民健康保険資格喪失届・年金受給停止届
- その後:死後手続きの全体像(6 つの進め方)を確認
まとめ
自宅で家族が亡くなった時に最初に判断すべきは、「在宅看取りの体制があるか・ないか」 の 1 点です。
- 体制ある → かかりつけ医へ
- 体制ない → 119 または 110 へ
順番を間違えなければ、その後の流れは葬儀社が丁寧に案内してくれます。慌てず、深呼吸して、ご家族と最期の時間を過ごしてください。
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