親の「その時」に備える|元気なうちにやっておきたい準備

親の「その時」は、ほとんどの方にとって人生で初めての経験です。いざそのときを迎えると、悲しみの中で7日以内・14日以内という短い期限の手続きが次々と押し寄せ、兄弟姉妹の間で役割分担や意見が噛み合わず苦労するケースも少なくありません。元気なうちにできる準備は意外と多く、親御様自身にとっても、残されるご家族にとっても、心の負担を大きく減らすことにつながります。

今から備えておけること

親のことについて、事前に整えておくと「その時」にご家族が迷わずに済むポイントをまとめました。

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    兄弟姉妹で「役割分担」を事前に話し合う

    喪主は誰が務めるか、各種手続きは誰が動くか、相続の進め方をどうするか。親御様が元気なうちに家族で共有しておくと、いざという時の摩擦を大きく減らせます。

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    実家と財産の現状を把握する

    預貯金・株式・不動産・保険・負債——。親御様と一緒に一覧を作っておくと、相続手続きの期間が数週間〜数ヶ月単位で短縮されます。「争族」を防ぐ最大の予防策です。

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    延命治療・葬儀・お墓の意思を聞いておく

    判断を迫られる場面で、ご家族が悩まずに済むように。尊厳死宣言書・エンディングノート・かかりつけ医への事前指示などの形で意思を残しておくことができます。

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    遺言書の作成を検討する

    特に不動産がある、相続人が3人以上、子に配偶者がいる——このようなケースでは公正証書遺言を強く推奨します。作成費用は数万円程度、争族リスクを大幅に下げられます。

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    介護・入院時の連絡先と保険証券の保管場所

    緊急時に必要な情報(かかりつけ医・ケアマネ・保険証券の場所・親の知人の連絡先)を、すぐ分かる場所に整理。家族全員で共有しておくと安心です。

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    デジタル資産(スマホ・ネット銀行・SNS)の確認

    パスワードが分からず口座にアクセスできない、SNSアカウントが放置される——これらは年々増えている問題です。親御様のデジタル資産も一度棚卸ししておきましょう。

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    相続税の試算をしておく

    基礎控除(3,000万円 + 600万円 × 法定相続人数)を超える財産があれば、相続税対策の余地があります。税理士に一度相談するだけでも視野が広がります。

状況に合わせた手続きチェックリストを作成

30問ほどの質問にお答えいただくだけで、105件の手続きからあなたの状況に必要なものだけを自動で抽出します。 備えの段階で作っておけば、いざという時にすぐ使えます。

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親のことについてのよくあるご質問

Q.親が「縁起でもない」と話し合いを嫌がります。どう切り出せばよいですか?
単刀直入に「死後」の話ではなく、「いざという時に家族が困らないために」「エンディングノートが流行っているらしいので一緒に見てみない?」という入り方がおすすめです。週末に実家に帰ったときに、新聞記事や本をきっかけに話題にする方法も自然です。親御様自身が「残されるあなたたちのため」と思えたとき、協力的になってくれるケースが多いです。
Q.兄弟間で意見が合わないまま、親が亡くなったらどうなりますか?
法定相続分に従って遺産を分割しますが、不動産や思い入れのある品で意見が対立すると、遺産分割協議が何ヶ月も(時には何年も)まとまらないケースがあります。家庭裁判所の調停に持ち込む「争族」も増えており、元気なうちの話し合いと遺言書が最大の予防策です。
Q.親が独居で、遠方に住んでいます。何から始めればよいですか?
まずは年1〜2回の帰省時に、保険証券・通帳・権利証などの保管場所を確認することから。次に、かかりつけ医・ご近所の方の連絡先を把握。地域包括支援センターや見守りサービス(郵便局・電気会社等)も活用できます。緊急時に備えて合鍵の保管場所も決めておくと安心です。
Q.祖父母のことを考えている場合も同じ内容ですか?
基本的な考え方と手続きの構造は共通です。孫世代が代襲相続人になる場合(親御様がすでにお亡くなりの場合)や、親御様に代わって手続きを進めるケースでも、本ページの内容がそのまま参考になります。
Q.備えの段階でチェックリストを作っておくことはできますか?
はい、可能です。30問ほどのアンケートにお答えいただくと、親御様の状況に合わせた手続きチェックリストが自動生成されます。会員登録(無料)いただくと保存でき、「その時」が来たときにすぐ使い始められます。

他の関係性についても考える

本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別のご状況については、司法書士・税理士・行政書士など適切な専門家にご相談ください。

最終更新: 2026/5/13