お子様に備える|ご家族が戸惑わないために

親が子より先に逝く——それが自然な順序だと信じて、私たちは生きています。でも、病気や事故でその順序が逆になる可能性もゼロではありません。治療中のお子様を支えるご家族の方、先天的なご病気と向き合うご家族の方、そして不測の事態を迎えてしまったご家族の方へ。いざという時、ご家族が実務で戸惑わずに、お子様との時間に集中できるように、知っておきたいことをまとめました。

今から備えておけること

お子様のことについて、事前に整えておくと「その時」にご家族が迷わずに済むポイントをまとめました。

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    医療費・高額療養費の精算手続き

    お亡くなりになった後でも高額療養費の還付請求は可能(2年以内)。健康保険組合または市区町村役場の国保窓口へ。入院・通院の領収書は捨てずに保管しておくことが重要です。

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    生命保険・学資保険の受取確認

    お子様名義の学資保険、傷害保険、医療保険などの受取人・契約者を確認。お子様が被保険者で親が受取人の場合は保険金を請求でき、贈与税や所得税の対象となる場合があります。保険会社への連絡は早めに。

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    傷病手当金・労災の申請(お子様が就労していた場合)

    お子様が社会人で働いていた場合、傷病手当金・労災保険・遺族年金の対象となることがあります。雇用先や年金事務所に確認を。未請求のまま時効を迎えるケースが多いため、早めの相談を。

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    親が相続人となる相続の仕組みを理解する

    お子様がお亡くなりになり、ご配偶者・お子様がいない場合、親が法定相続人になります(通常とは逆の順序)。お子様の預貯金、保険金、不動産の相続手続きが発生。戸籍謄本の収集・相続税の申告期限(10ヶ月)にご注意を。

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    お子様のデジタル資産(スマホ・SNS)

    SNSアカウントの追悼化・削除、ゲームアカウント、写真・動画データ、サブスクリプション解約など、デジタル領域の整理が必要です。パスワードが分からない場合は専門業者への依頼も選択肢に。

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    兄弟姉妹のケア・サポート

    お子様に兄弟姉妹がいらっしゃる場合、そのお子様たちへの心のケアは極めて重要。スクールカウンセラーやチャイルドライフスペシャリスト、グリーフケア団体などに頼ることも検討してください。

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    グリーフケア・専門家サポートの情報

    お子様を亡くされたご家族のための支援団体が全国にあります(例:日本グリーフケア協会、あしなが育英会、CDD-J子どもを亡くした家族の会など)。同じ経験をされた方々とつながれる場所は、回復の大きな支えになります。

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お子様のことについてのよくあるご質問

Q.治療中で先のことを考えるのが辛いです。今のうちに何かできることはありますか?
無理に進める必要はありません。ただ、お子様が成人されている場合はご本人の意思確認(延命治療・葬儀の希望など)、未成年の場合は医療費領収書の保管など、できる範囲で構いません。本ページは「いざという時の予備知識」として、必要になった時に戻って来ていただく形でも十分です。
Q.お子様の預貯金はどうなりますか?
通常の相続と同じ流れです。お子様がご結婚・お子様がいらっしゃらない場合は親が相続人となり、金融機関で相続手続きを行います。戸籍謄本・除籍謄本・相続届・実印・印鑑証明が必要。金融機関によって書式・必要書類が異なるため、個別に確認を。
Q.お子様が社会人で、ご自身の家庭があった場合はどうなりますか?
この場合、配偶者とそのお子様が第一順位の相続人となります。親(あなた)は相続人になりません。ただし孫(被相続人の子)がすでに亡くなっている場合は、代襲相続で曾孫が相続人になります。配偶者やお孫様との連携で手続きを進める形になります。
Q.お子様が未成年でお亡くなりになった場合、相続税はかかりますか?
お子様に一定の財産(預貯金・保険金など)がある場合、相続税の課税対象になります。基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人数)を超えるかどうかで判断。父母が相続人となる場合でも、通常通り10ヶ月以内に相続税申告が必要です。
Q.グリーフケアはどこで受けられますか?
精神科医・臨床心理士によるカウンセリングのほか、ピアサポート団体(同じ経験をした方々のグループ)が全国にあります。例として、あしなが育英会(遺児の親の会)、SIDS家族の会、小児がん経験者の家族会など。医療機関や自治体の保健センターでも紹介を受けられます。

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本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別のご状況については、司法書士・税理士・行政書士など適切な専門家にご相談ください。

最終更新: 2026/5/13