故人のサブスク解約方法|Netflix・Spotify等の手順とクレカ解約の落とし穴
放置すると毎月お金が出ていく
故人が契約していたNetflix、Spotify、Amazon Primeなどのサブスクリプションサービスは、解約手続きをしない限り課金が止まりません。月額数百円〜数千円のサービスであっても、5つ契約していれば月5,000円、半年で3万円の出費です。
葬儀や相続の手続きに追われている中で、サブスクの解約はどうしても後回しになりがちですが、放置すればするほど無駄な出費が積み上がっていきます。
「クレカを止めればOK」は間違い
ここが最大の落とし穴です。「故人のクレジットカードを解約すればサブスクも全部止まるだろう」と考える方が多いのですが、実はそうとは限りません。
キャリア決済(ドコモ払い・auかんたん決済など)で契約したサービスは携帯の契約に紐づいているためカード解約では止まりませんし、Apple IDやGoogle Play経由の課金もAppleの決済システムを経由しているため同様です。銀行口座からの直接引き落とし(NHK受信料など)もカードとは無関係ですし、年間契約で前払い済みのサービス(Adobe年間プランなど)はそもそも支払いが完了しているため停止されません。
つまり、サービスごとに個別の解約手続きが必要なのです。
主要サービスの解約手順
故人のアカウント情報がわからない場合でも、各サービスのサポートに「契約者が亡くなった」旨を連絡すれば、遺族として対応してもらえます。以下は、よく使われているサービスの解約方法です。
動画配信サービスの場合、Netflixはアカウント設定からメンバーシップのキャンセル、Amazon Primeはアカウントのプライム会員情報から会員資格を終了、Disney+はアカウントのサブスクリプションから解約、Huluはアカウントの契約情報から解約できます。
音楽配信サービスの場合、Spotifyはアカウント設定(Webから)のプラン変更からキャンセル、Apple Musicは設定のApple IDからサブスクリプション管理、YouTube Premiumはyoutube.com/paid_membershipsから解約できます。
ソフトウェアの場合、Adobe Creative Cloudはadobe.com/accountのプラン管理から解約、Microsoft 365はaccount.microsoft.comのサブスクリプションからキャンセルできます。
通信関連では、NHKはふれあいセンター(0570-077-077)に電話して死亡による解約届を請求します。NHKは口座引き落としのケースが多いので、口座が凍結される前に連絡するのがポイントです。固定電話(NTT)は116に電話して死亡による解約を申請します。
SNSアカウントの対応
FacebookやX(Twitter)、Instagram、LINEなど、故人のSNSアカウントをそのまま放置するのは、プライバシーの面でも気になるところです。
各サービスには「故人のアカウント」に対する専用の申請フォームがあり、Facebook/Instagramでは「追悼アカウント」への切替えまたは削除の申請、Xでは故人のアカウント削除申請、LINEではヘルプセンターからのアカウント削除申請が可能です。
ここで大切なのは、故人のパスワードがわかっていたとしても代理ログインはしないということです。本人以外のログインは利用規約違反になりますので、必ず各プラットフォームの公式フォームから遺族として申請してください。
電子マネーの残高も忘れずに
PayPay、Suica、PASMOなどの電子マネーの残高は、金額が小さいと見落としがちですが、相続財産に該当する可能性があります。
PayPayはカスタマーサポートに連絡して残高の相続手続きを行い、SuicaやPASMOは駅の窓口でカードを返却するとデポジットと残高の払い戻しが受けられます。残高が大きい場合は、相続手続きの際に税理士に確認しておくと安心です。
まとめ
故人のサブスク解約は正直なところ手間がかかります。しかし、放置すればするほどお金は出ていきます。やるべきことは、故人が契約していたサービスを洗い出すこと、各サービスに個別に連絡して解約すること、そしてクレカ解約だけで安心せずキャリア決済や口座引落しも確認すること——この3つです。
一つずつ片付けていきましょう。
この記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については必ず専門家にご相談ください。